BMWミニR56クーパーSでオーバーヒート後の冷間時のアイドリング不良


BMWミニR56クーパーSでオーバーヒート後のに関しての修理です。

今年の夏過ぎにオーバーヒートにて緊急レッカーにてディーラーに入庫し、その際念入りにとかなり大掛かりな修理をし40万円近くもかけて修理したそうです。

その後、上記冷間時のアイドリング不良及びエンジンストールがあり再入庫を繰り返したが治らず、AGOに入庫してきました。

まず初期点検の段階でヒーターが作動していなく15分ほどアイドリングしているにも関わらずいつまで経ってもヒーターの温風が出てきません。経路を辿ったところヒーターコアも冷たく、新品交換されたサーモスタッドのところまで冷たい。

間違いなくサーモスタッドが機能していません。

この車両はオートマ車両でしたのでオートマクーラーのバイパスの関係で冷却水はそちら経由でラジエターまで回っていたため、街乗りでこの時期ですと何とかオーバーヒートしないで済んでました。

この部分をメーカー保証にて無償で交換し、再度テストふると明らかにミスファイアなどアイドリング不良がまだ出ています。

点検するとヘッドカバーよりオイルがプラグホールに浸入しています。

カバーを開けてみるとなんと溶けてました…。 おそらくオーバーヒートによる熱害で溶けてしまったものと考えられます。

パッキンも熱害でカッチカチに。

これでしたらオイル漏れやこの部分からのエアー吸いも考えられますので症状の説明がゆきます。

代品で出せる中古品がありましたのでパッキンのみ交換し修理しました。

その後冷間時を含め、テストしたところアイドリング不良やストールが起きそうな症状はありませんので納車させていただきました。

何カ月も悩んでいたようでしたので大変喜んでいただきました。 上記のように新品部分は純正品であれば不良品である可能性は極めて低いですがゼロではありません。 新品だから大丈夫というのは修理を迷宮入りさせてしまう可能性を秘めています。

迷宮入りして入庫してくる車両のほとんどが新品交換して大丈夫と踏んだ部品や箇所によることです。

でもほんと直ってよかったです(^_^;)